中央区晴海の風景

大東建託の賃貸未来研究所が20191218日に発表した「街の住みここちランキング2019」。

そこでなんと東京都中央区が全国の自治体で総合2位にランクイン!

東京の自治体ではトップという結果になりました! 

しかも、評価項目別のランキングでは、「イメージ」「親しみやすさ」「交通利便性」の3項目で全国首位に。

都心3区といわれる港区・千代田区を上回る評価を獲得しているんです。

いったいどんな調査だったのでしょうか?

以下で詳しく見てみましょう。

中央区が総合2位!大東建託の“住み心地”ランキング2019

「街の住みここちランキング」は、よりよい住まい選びのきっかけとなることを目的として、大東建託の賃貸未来研究所が実施した調査です。

交通利便性や親しみやすさなどの“住み心地”を「住みここち」として、国内在住の184,193人から回答を得たという大規模なもの。

そんな調査で、中央区が全国総合ランキングで2位になったんです。

中央区が東京23区で1位!“住み心地”総合ランキングトップ10

まず、大東建託・賃貸未来研究所「住みここちランキング2019」の総合ランキングトップ10を見てみましょう。

 東京都中央区が、全国2位にとどまらず、文京区(9位)などをおさえて、東京23区中1位になっています。

全国トップは福岡県福岡市中央区でした。

総合ランキングの全体の傾向としては、トップ5までが大都市の中心的市街地となるエリア(中央区、天王寺区、西区、昭和区など)となっているのが特徴。

生活利便性などが住み心地を決める大きな要因の一つであることがうかがえます。

順位 自治体名 偏差値
1位 福岡県福岡市中央区 72.18
2位 東京都中央区 71.55
3位 大阪府大阪市天王寺区 71.28
4位 大阪府大阪市西区 70.63
5位 愛知県名古屋市昭和区 70.44
6位 福岡県糟屋郡新宮町 69.61
7位 愛知県長久手市 69.61
8位 兵庫県神戸市灘区 69.48
9位 東京都文京区 69.28
10位 大阪府大阪市北区 69.11

「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<全国版>」から作成)

8項目中3項目で1位! 中央区の“住み心地”評価一覧

それでは、じっさいには、東京都中央区のどのような点が評価されたのでしょうか?

「住みここちランキング2019」では、「親しみやすさ」「静かさ」「交通利便性」「生活利便性」「イメージ」など、8個の項目について回答者が5段階で評価しています。

中央区は、この8項目のうち、3項目(「イメージ」「親しみやすさ」「交通利便性」)で、全国1位を獲得。

これらの結果として、住み心地の総合順位が2位となっているんです。

以下が中央区の“成績表”となります。 

項目 偏差値 備考
総合偏差値 71.6 全国2
親しみやすさ 76.4 全国1位!
静かさ・治安 49.2  
交通利便性 74 全国1位!
生活利便性 68.6  
イメージ 83.6 全国1位!
自然・観光 53.8  
行政サービス 66.9  
物価・家賃 47.6  

(「プレスリリース いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<全国版>結果発表」「【別紙②】 項目別評価(総合1~50位)」から作成)

それでは、以下で項目別のランキングを少し詳しく見てみましょう。 

中央区が1位! 「イメージ」ランキングトップ10

まず、大東建託・賃貸未来研究所「住みここちランキング2019」の評価項目のうち「イメージ」の結果を見ていきましょう。

東京都中央区は、評価項目「イメージ」が83.6ポイントで全国トップ!

“イメージのよさ”に関して、国内で最も高い評価を獲得しているんです。

背景について、賃貸未来研究所は「都心や都会ならではの利便性の高さが、各自治体のイメージに直結しているものと考えられます」と説明しています。

また、中央区に関しては、銀座・日本橋といった有名繁華街を擁していることも影響しているかもしれません。

回答者は以下のように回答しています。

銀座、東京が徒歩圏内であり、買い物やレジャーが充実している。他の場所への交通アクセスが良い。(女性・42歳・既婚・事務職)(出典

なお、中央区と並んで都心3区と呼ばれる港区は82.4ポイントで2位、千代田区は77.5ポイントで8位でした。

「イメージ」のランキングは以下となります。

順位 自治体名 偏差値
1位 東京都中央区 83.6
2位 東京都港区 82.4
3位 兵庫県芦屋市 80.6
4位 大阪府大阪市天王寺区 78.7
5位 福岡県福岡市中央区 78.3
6位 東京都文京区 77.8
7位 大阪府大阪市中央区 77.6
8位 東京都千代田区 77.5
9位 兵庫県神戸市中央区 77.4
10位 東京都渋谷区 77.2

「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<全国版>」から作成)

中央区が1位! 「親しみやすさ」ランキングトップ10

次に、評価項目「親しみやすさ」の結果を見てみましょう。

東京都中央区は、この「親しみやすさ」でも全国首位でした(76.4ポイント)。

背景について、賃貸未来研究所は「地域の繋がりが深まるイベントやお祭りが多く開催されているため、高い評価に繋がっている」と解説しています。

中央区であれば、勝どき、月島、人形町といった下町的雰囲気の残るエリアの存在が影響していると考えられますね。

この親しみやすさは“住み心地”に直結するような指標といえそうです。

回答者は以下のようにコメントしています。

景観と都心へのアクセスが良く、住民のモラルも良い。下町情緒にあふれ、人間味のある街。街全体が公園のような作りになっており、子供たちが遊ぶエリアが広く、交通事故の心配も少ない。(男性・61歳・既婚・自営業)(出典

なお、東京で「親しみやすさ」トップ10に入ったのは、3位の台東区(73.9ポイント)、7位の品川区(73.3ポイント)、10位の文京区(71.8ポイント)でした。

「親しみやすさ」のランキングは以下となります。

順位 自治体名 偏差値
1位 東京都中央区 76.4
2位 大阪府大阪市福島区 73.9
3位 東京都台東区 73.9
4位 大阪府大阪市北区 73.6
5位 大阪府大阪市天王寺区 73.6
6位 石川県野々市市 73.5
7位 東京都品川区 73.3
8位 大阪府大阪市西区 73.1
9位 福岡県福岡市中央区 73
10位 東京都文京区 71.8

中央区が1位!「交通利便性」ランキングトップ10

最後に、評価項目「交通利便性」のランキングを見てみましょう。

東京都中央区は「交通利便性」でも全国ナンバーワン(74ポイント)でした。

背景について、賃貸未来研究所は、交通網の始点となる日本橋があり、「地下鉄をはじめ多数の路線が交わる交通要所であり、水上交通の要所としても発展した街」であることが関係していると説明しています。

また、中央区に関しては、東京・大手町といった都心オフィス街へのアクセスのしやすさ、銀座・日本橋といった商業エリアへのアクセスのよさを挙げることができるでしょう。

こちらも住み心地にダイレクトにつながるような指標といえそうです。

回答者は以下のように記載しています。

商店街や店舗が充実しており、百貨店などへのアクセスも良いため、欲しいものが揃いやすく、生活地域としては最高。(男性・40歳・既婚・管理職)(出典

なお、ほかに東京でトップ10に入ったのは、7位の渋谷区(70.7ポイント)、8位の港区(70.6ポイント)、9位の文京区(70.4ポイント)でした。

都心3区と呼ばれる千代田区が入っていないのが意外かもしれません。

「交通利便性」のランキングトップ10は以下のようになっています。

順位 自治体名 偏差値
1位 東京都中央区 74
2位 大阪府大阪市天王寺区 73.2
3位 大阪府大阪市福島区 72.8
4位 大阪府大阪市西区 71.8
5位 大阪府大阪市中央区 71.5
6位 大阪府大阪市阿倍野区 71.1
7位 東京都渋谷区 70.7
8位 東京都港区 70.6
9位 東京都文京区 70.4
10位 大阪府大阪市浪速区 70.2

 大東建託「街の住みここちランキング2019」とは?

中央区の住みごこちのよさがうかがえる結果でしたね。

でも、この調査、そもそもどんな人が回答していて、どんな質問があったのでしょうか?

以下では、今回の「住みここち」調査について、基本的な事項を確認しておきましょう。

「街の住みここちランキング2019」とは

「街の住みここちランキング」は、大東建託の賃貸未来研究所が手がけている調査です。

この調査は、”よりよい住まい選びのきっかけとなること”を目的としてはじめられた企画で、今回が1回目。

インターネット経由で調査票を配布して、国内在住の184,193人から回答を得ています。

調査期間は2019322日から48日まで。

賃貸未来研究所が企画、設問設計、集計分析を行っており、調査会社マクロミルが協力しています。

調査表を配布された回答者は、現在居住している行政区や駅について、「大変満足」「満足」などの5段階で“住み心地”(調査では「住みここち」)を評価(全56項目)。

一例ですが、以下のような質問が用意されています。

  • 気取らない親しみやすさ
  • 地域のつながり
  • 都心へのアクセスの良さ
  • ファミレス、コンビニ等の充実度
  • スーパー、量販店等の充実度
  • 公立保育園や児童館等の施設の充実度
  • 小中学校や塾の教育の充実度
  • 子供の医療費無料等の充実度

加えて、回答者は、現在居住していない行政区についても回答

ランダムで割り当てられた行政区に関して、「親しみやすさ」や「交通利便性」「家賃や物価の安さ」などを3段階で評価しています。

さらに、回答者は「住みたい街・行政区」「よく遊びに行く街」についてもフリーワードで回答。

「住みたい街・行政区」として一つの街・行政区、「よく遊びに行く街」として三つの街を回答しています。

この調査結果は、これまでにも各地域の調査結果として順次公表されており、今回はその「総まとめ」という位置づけになります。

回答者の内訳

この“住み心地”調査の回答者は、全国1,896自治体に居住している20歳以上の184,193名。

内訳は以下のようになっています。

  • 男性49.6% : 女性50.4
  • 未婚34.4% : 既婚65.6
  • 子どもなし 40.8% : 子どもあり 59.2
  • 20歳代11.8
  • 30歳代22.3
  • 40歳代26.8
  • 50歳代22.3
  • 60歳以上16.8

(参照:「プレスリリース いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<全国版>結果発表」

賃貸未来研究所とは?

調査を実施した賃貸未来研究所は、賃貸住宅大手の大東建託(東証1部上場)が2014年に設立した研究所です。

住まいや暮らし方、不動産市場の発展に貢献することを目的として、さまざまな研究を行うとしています。

所長は、宗健(そうたけし)氏。元リクルート住まい研究所所長で、麗澤大学国際研究所客員准教授です。

研究員には、小杉晃子氏と赤尾大樹氏がいます。小杉氏は第一生命経済研究所エコノミスト、BBT総合研究所アナリストなどを歴任、赤尾氏は大東建託リーシング株式会社などを経験しています。

中央区が総合2位!大東建託の“住み心地”ランキング2019まとめ

いかがでしたか?

調査の内容を詳しくみると、興味深い点も見えてきましたよね。

近年は“湾岸のタワーマンション”のイメージがある東京都中央区ですが、「親しみやすさ」で1位となるなど、下町的な側面が高い評価につながっていることがうかがえます。

しかも、都心3区の港区や千代田区を抜いて、「イメージ」や「交通利便性」でも1位。銀座や日本橋といった繁華街や駅の魅力の強さが感じられる結果となりました。

住み心地が全国2位となった中央区。今回の調査結果をうけて、あらためて注目が集まるかもしれませんね。

大東建託・賃貸未来研究所は”来年以降も調査地域を広げて調査を実施していく”としています。

次回のランキングを楽しみに待ちましょう!

おすすめの記事