銀座や八重洲といった日本屈指の繁華街を擁する東京都中央区には、小中学校の進学に関して特徴的な制度があります。

より多くのお子さんが質の高い教育を受けられるよう整備された制度は、中央区で子育てをする親御さんにぜひ知っておいていただきたい情報です。

入学先の検討にご活用ください。

1. 東京都中央区の学校公開・説明会と入学先の決め方

学校公開という制度は、現在全国の自治体に広がりつつある制度です。

その名の通り学校を一般の方に公開して、校内の環境や様子を知ってもらうことが目的です。

自分の子どもが通っている学校であれば、授業参観や運動会などの行事で見ることができますが、入学前では校内を自由に見ることはもちろん、部外者なので敷地内に立ち入ることもなかなかできません。

そこで、子どもを通わせている保護者だけでなく、今後入学させる予定の方や地域の方など幅広い方が校内の様子を見られる機会として、学校公開の制度が導入されています。

学校公開では、授業参観では見られないさまざまな点を知ることができます。

例えば、教室からトイレ・手洗い場への動線や、高学年の子どもの様子、掲示物の内容、先生方の様子、クラブ活動などです。

廊下ですれ違う在校生や、教室で授業を受けている姿なども、授業参観とは異なりオープンな雰囲気で触れることができるので、より「素」の状態で見ることができ、入学先を決めるための参考になるでしょう。

学校公開によって保護者が「こういう学校なのね」と安心できると同時に、お子さんと一緒に見学に行けば、新しい環境に不安を感じているお子さんも、小学校入学が楽しみになるかもしれません。

1-1. 小学校入学時の特認校制度とは?

中央区には、小学校入学時の特認校制度があります。

特認校制度とは、施設のキャパシティに余裕がある特定の小学校に限り、通学地域に関係なく入学できるという制度です。

繁華街やビジネス街の多い中央区では、住民の数が少なく施設のキャパシティに対して通学する児童が少ない小学校があります。

本来、小学校は住んでいるエリアによって通学先が決められますが、中央区ではこうした小学校を「特認校」として指定し、希望があれば通学区域外からでの通学を受け入れています。

学校の特色や教育方針、施設環境などを知ったうえで、所定の申請により特認校への入学を希望することができます。

1-2. 中学校入学時の自由選択制とは?

一方、中学校の入学に関しては、中央区では「自由選択制」をとっています。

これは、「特色ある教育の展開、開かれた学校、さらには子どもたちにとって魅力ある学校づくりの促進」を目指す中央区の方針によるものです。

(引用元:中央区ホームページ

https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/gakkokyouiku/sentaku/ziyusentakusei.html

2. 小学校特認校制度の詳細

特認校として受け入れられる人数は、その年度の通学区域内の児童の数や、指定校変更承認者(身体的事情や併設の幼稚園に在園しているなどの理由で優先的に入学する児童)の数により増減します。

申請者多数につき、受け入れ可能な人数を上回った場合は抽選となります。

抽選の結果落選となったり、補欠当選となっても辞退者が出ずに繰り上げ当選とならなかったりした場合、その時点で受け入れ可能な特認校に再度申請をすることができます。

ただし、第二希望の学校についても、申請時には学校説明会の参加済証が必要となるので、可能性がある場合は学校説明会に参加しておきましょう。

また、次のような事情がある場合、指定校変更の申請をすることにより、特認校の申込者よりも優先的に入学することができます。

  1. 身体的理由
  2. 当該学区域内へ近々転居が確実
  3. 兄姉が同時に在学(卒業した場合を除く。)
  4. 併設の区立幼稚園に在園(保育園は対象外)
  5. 学童クラブ入会決定(決定まで仮受付)

指定校変更の申請の際は、教育委員会の担当者が事情を伺い、実態の調査や書類の審査等を行います。

(引用元:中央区ホームページ

https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kosodate/gakkokyouiku/sentaku/tokuninko2018.html

2-1. 特認校一覧

平成30年度の中央区の特認校となったのは下記の4校です。

(平成29年9月1日現在)対象となる小学校は、年度によって異なります。

科学技術教育に力を入れていたり、インターナショナル小学校を標榜していたり、日本の伝統を重んじていたりと、いずれも区立小学校でありながら特色のある教育方針を打ち出しています。

特認校 所在地
城東小学校 東京都中央区日本橋兜町15-3
泰明小学校 東京都中央区銀座5-1-13
常盤小学校 東京都中央区日本橋本石町4-4-26
阪本小学校 東京都中央区日本橋兜町15-3

2-2. 対象者

特認校入学の対象となるのは、中央区内に在住で、翌年4月に小学校入学予定のお子さんです。

2-3. 就学条件

中央区内に在住であれば基本的にどなたでも申請できますが、就学には4つの条件があります。

  1. 学校説明会へ参加すること
  2. 児童とその保護者が、就学を希望する特認校の教育方針に賛同すること
  3. 児童が特認校へ自力で通学すること(自転車通学は禁止されています。公共交通機関での通学については、保護者の責任で、安全確保ができる方法で通学できることが条件です。)
  4. 児童が特認校へ卒業まで通学すること

(引用元:中央区ホームページ

https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/gakkokyouiku/sentaku/tokuninko2018.html

申請の際には、条件をよく確認してから申請するようにしてください。

2.4 申請方法

特認校制度の申請をするには、まず入学を希望する特認校の学校説明会に参加し、特認校から「説明会参加済証」の交付を受けます。

これとは別に、対象のお子さんがいる家庭には「特認校就学申請書」が送付されるので、区役所の学務課窓口に2つの書類を持参し、申請します。

2-5. 学校公開の開催日程確認方法

特認校への入学申請を検討している場合、まずは学校公開に参加するのがおすすめです。

学校公開の開催日程は、中央区のホームページ、または各小学校のホームページで確認することができます。

3. 中学校入学時の自由選択制の詳細

中学校入学の自由選択制の対象となるのは、中央区内に在住で翌年4月に中学校に入学する児童です。

現在中央区立の小学校に通学していなくても、在住であれば対象となります。

ただし、中央区で住民登録をしていても、居住実態がない場合は対象として認められません。

申込受付後、実際に区内に居住実態があるかどうか調査されるケースもあるので注意してください。

また、中央区の中学校では自転車による通学は認められていないので、徒歩または公共交通機関で安全に通える範囲の学校を選ぶ必要があります。

受け入れ人数は、各中学校とも概ね40人となっています。

▼学校説明会

自由選択制の対象となる中学校では、申込期日の前に学校公開と学校説明会を開催しています。

平成30年度は各校2回ずつ行われました。

説明会に参加する際は、事前に配布される冊子「中央区立中学校案内」を持参しましょう。

▼申込み

《中央区立小学校に在学の場合》

学校を通じて資料と書類が配布されるので、申込書に記入のうえ、学校へ提出します。

《中央区立以外の小学校に在学の場合》

資料と書類が自宅に郵送されるので、申込書に記入のうえ、区役所の学務課学事係に提出します。

▼抽選

受け入れ人数を上回る申込みがあった場合は抽選となります。

落選してしまった場合は補欠登録となり、2月末までに辞退者があった場合、補欠の中の順位が高い方から繰り上げ当選となります。

残念ながら繰り上げ当選にもならなかった場合は、予め決められた通学区域の指定校に入学となります。

4. 東京都中央区の学校公開・説明会と入学制度まとめ

東京都中央区には、自治体の特色に合わせた小中学校の進学制度があります。

一般的に居住エリアによって決まる入学先を、希望に合わせて選択できるチャンスです。

もちろん、区立小学校の間に特別な優劣はありませんが、教育方針や特色によって選べるので、対象となるお子さんのいる方は検討してみてはいかがでしょうか。

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