東京都中央区は23区の中でも高層ビル・マンションが多く、埋め立て地も多いエリアです。

大きな災害が発生した場合には液状化や建物の倒壊による被害、火災の拡がりなど様々な危険性が考えられます。

実際にはどのような被害が想定されるのでしょうか?

ここでは中央区の液状化予測やその他の被害についての解説を行っています。

また、防災に関する中央区の取り組みについても触れているので、備えをしたいと考えている方はぜひお役立てください。

1. 東京都中央区のハザードマップ

1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災をきっかけに、防災に対する私たちの意識は大幅に高まりました。

ハザードマップで自分たちが住む地域の情報を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

東京都中央区にはどのような危険があるのか、ハザードマップを参考に3つの災害について考えていきます。

参考:国土交通省ハザードマップ ポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/

1-1. 洪水・浸水被害

東京23区の西側は洪水・浸水のリスクが低めで、東側はリスクが高いとされています。

大きな河川がない練馬区・文京区・世田谷区・新宿区・豊島区・杉並区・目黒区・中野区・港区・品川区などは特にリスクが低いです。

逆に江戸川・中川・荒川・多摩川・隅田川などの川が流れている地区はリスクが高めです。

中央区も隅田川・神田川・月島川など複数の川があるので、リスクはやや高めとされています。

1-2. 土砂災害被害

東京23区内には土砂崩れなどが起きる土砂災害警告区域になっている場所はありません。

国土交通省のハザードマップを見てみると川崎市付近になるまで色がなく、安全な地域であることがわかります。

とはいえ異常気象が多い昨今では何があるかわからないので、想定外の被害が出ることも考えて斜面や崖が近くにある場合は危険性を意識しておいたほうが安全です。

1-3. 津波被害

津波被害もハザードマップを見る限りでは港区や大田区などの沿岸部も含めて、リスクが高い色付きで表示されている地域はありません。

しかし、全く津波が来ないというわけではありません。

中央区では東日本大震災では中央区晴海では最大津波高1.5mが観測されました。

2. 東京都中央区の液状化被害

地震が発生すると建物の倒壊や火災の二次被害加えて、液状化の被害も気になってきます。

液状化が起こると建物の倒壊を招いたり水道管やマンホールを押し上げたり、ライフラインを断絶すことがあるため復旧作業や避難生活の大きな妨げになります。

中央区の液状化被害について考えていきます。

2-1. 中央区の液状化被害リスク

東京23区で見ると液状化被害のリスクは東側に行くほど高まっており、足立区・葛飾区・江戸川区は特に危険です。

海や川が近くて地盤が緩い地域や、埋立地が多い地区ほどリスクが高いとされています。

中央区も川があり、埋立地があるのでリスクはやや高い地域です。

千代田区に近づくほどリスクは低くなりますが、月島・晴海・豊洲のような埋め立て地や東京湾沿岸は液状化被害の可能性が高めです。

2-2. 東日本大震災での液状化被害

2011年の東日本大震災では中央区にも液状化の被害が見られました。

黎明橋公園や新月島公園といった公園の地表面に一部だけ亀裂が入る程度の軽微なものだったため、近隣住民に大きな被害が出るということはありませんでした。

ニュースや新聞でも取り上げられる事はほとんどなかったようです。

しかし、恐れられている首都直下型や地震の規模によっては液状化の被害は大きくなります。

銀座・日本橋・八重洲あたりも昔は川だったので、地盤は緩めで液状化のリスクが高いです。

中央区は全体的に液状化のリスクがある場所であることを忘れないようにしましょう。

3. 東京都中央区の液状化予測

東京都中央区の液状化予測は東京都建設局が発表している液状化予測図(http://doboku.metro.tokyo.jp/start/03-jyouhou/ekijyouka/ninshou.aspx)を見るとすぐに分かります。

リスクが高い地域として挙げた足立区・葛飾区・江戸川区はやはり危険度が高いとされるピンクや黄色で表示されています。

中央区も黄色い地域が目立つので、東京23区の中では液状化が発生しやすい地域であると予測されていることがわかります。

特に埋め立て地や沿岸部・川の近くは地盤が緩いので、地震が発生すると液状化しやすい地域です。

しかし、揺れの種類や長さによって液状化が起こる場所・規模が異なるので、予測図では安全とされていても100%被害が出ないわけではありません。

危険地域に近い付近は液状化のリスクがあると考えておいたほうがよいでしょう。

4. 東京都中央区の防災に関する取り組み

東京都中央区では区が主体となって複数の防災に関する取り組みを行っています。

どのようなものがあるのか、私たちの生活に近いものにスポットを当ててご紹介します。

4-1. 中央区防災マップアプリ

地震発生時の避難を円滑に行うことを目的として開発された中央区の公式アプリです。

このアプリでは以下のことができます。

  • 防災マップの確認
  • GPSを利用した避難場所への誘導
  • 交通やライフライン情報のリンク集の閲覧
  • 防災クイズ
  • その他機能(ライト・災害情報通知・イベント情報通知など)

スマートフォンやタブレットで利用でき、避難を誘導してくれるので、もしもの時に備えてインストールしておくと安心できますね。

4-2. 街頭消火器の地域整備

中央区の一部エリアには木造の家屋が密集しており、火災が発生した場合は火の拡がりが早いとされています。

少しでも火災による被害をおさえるために、中央区はそのような地域に街頭消火器を設置しています。

「防災拠点」と記載された細長い青色のケースに入った状態で街中に置かれているので、見かけた場合は場所をチェックしておくとよいかもしれませんね。

4-3. 防災無線の整備

大きな災害が発生すると電話やテレビなどが使えなくなり、情報を得る手段が限られてきます。

また、ネットでは不正確な情報が流れやすく、不正確な情報や情報不足によるパニックが起こりやすい環境になっていきます。

中央区ではそのような危険性を考慮し、区がいち早く情報を把握して防災無線や防災用のネットワークカメラを使って確実な情報を得て迅速に流せるように整備が進んでいます。

現在防災無線は警察署・消防署・水道局・NTT・医療機関・学校関係など、合計で299局が運用されています。

固定系の野外大型スピーカーは81カ所に設置されています。

4-4. その他の取り組み

ほかには防災区民組織の設置支援や高層マンションへの防災対策指示、災害時の帰宅困難者対策や各種パンフレットの配布など多くの防災対策が行われています。

高層ビルが多く、ビジネス街と商業区を抱えている中央区らしい区民のことを考えた防災対策がされています。

どのような取り組みがされているかは中央区の公式サイトにある防災・安全の項目で確認することができます。

https://www.city.chuo.lg.jp/bosai/index.html

防災に加えて防犯や危機管理についても知ることができるので、ご家族で一度確認しておくとよいでしょう。

5. 東京都中央区の液状化と防災情報まとめ

東京都中央区は名前の通り23区の中の中央付近に位置するエリアです。

個性が強い区で、銀座・日本橋のような商業区や高層ビルが多いビジネス街もあれば木造の建物が残る下町の情緒あふれる場所もあり、地区によって建物の雰囲気が大きく違ってきます。

その為、防災への取り組みも同じ中央区内でも差があります。

中央区全体で見てみると川・沿岸部・埋め立て地があることから、洪水と液状化のリスクは23区内ではやや高いといえます。

特に液状化は中央区全体的にリスクが高めなので、大きな災害が発生した場合は建物が沈んだりライフラインが断絶したりする可能性があると考えておいたほうがよいです。

ここでご紹介したハザードマップや液状化の予測図は各ホームページでより詳しい情報を知ることができます。

あなたがお住まいの地域にどのような危険があるのかを知り、適切な備えをしてくださいね。

中央区では高層マンション向けの防災アドバイスや防災講演会を行っているので、活用するのもおすすめです。

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