
建物から出たときに、きゅっと寒さを感じて身を震わせる時期になると食べたくなるのが「おでん」。
自宅でゆっくり…でもいいのですが、プロのおでんの味はまったく別物です。
家では作ることのできない深い味わいの出汁、そしてそれが染みこんだおでん。
そんなプロのおでんを味わいたい!
それも、できれば、個室でゆっくりと!
今回はそんな望みを叶えてくれる銀座のおでんの店を3つ、紹介します。
(掲載情報は2019年10月時点での情報です)
①銀座おぐ羅
銀座おぐ羅は、1986年に創業し30年以上銀座で静かに営業してきた名店です。
東京メトロ銀座線「銀座」駅のすぐ近く、ビルの地下一階でひっそりと営業しています。
総席数は33席。
カーテン仕切りになりますが、4~5名用と7~8名用の個室が一つずつあります。
ここのおでんの特徴は「こだわった素材(利尻昆布と枕崎の鰹節)のみを使用し、しっかりと風味の良い出汁を取り、塩だけで味付けしたおでん」。
醤油が入らないので、色は関西風の琥珀色でありながら、関東風の濃いめの味付けになっています。
人気メニュー
大企業を脱サラし、おでんの専門店で20年以上修行をしたという店主の小倉良之(おぐらよしゆき)さんが作るおでんは、まさに本格派、プロでしか出せない深い味わいがあります。
出汁とのバランスを考えて入れられているおでん種は、もちろんお店の手作り。
以下、おぐ羅での人気メニューを紹介します。
鴨ゴボウ
なかでも、ほかのお店ではなかなかお目にかかることができない変わり種「鴨ゴボウ」が人気です。
「鴨ゴボウ」は、合鴨の肉を良く叩いて、太いゴボウの中心部をくりぬいて詰めこんだおでん。
じっくりと煮込んである上に、ゴボウの一番固い部分がくりぬかれていることから、びっくりするくらい柔らかい食感です。
サイズも大きめで食べ応えもあります。
魚のつみれ
普通、つみれはイワシを使いますが、おぐ羅のつみれはアジを使用。
口コミでも「魚臭くなくとても美味しかった」との評価が。出汁の旨みとアジの美味しさが相まった一品です。
季節の料理
銀座おぐ羅ではおでんだけでなく、お作りや天ぷらなども美味しいと評判です。
おでんと共に煮物や揚げ物なども味わえるコース料理も。
シメには、茶飯(出汁で炊いたご飯の出汁茶漬け)をどうぞ。
口コミでも絶品とのコメントがあります。
基本情報
店名 | おぐ羅 |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座6-3-6 本多ビルB1 |
営業時間 | 月~金:16:00~22:30
土:16:00~21:00 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
電話番号 | 050-3466-7593 |
ホームページ | なし |
お多幸(おたこう) 銀座八丁目店
野田屋が経営する「お多幸」は、大正12年(1923年)に創業した老舗です。
この「お多幸銀座八丁目店」は、「お多幸」の2件ある直営店の一つ。
名店揃いの銀座並木通りにあり、新橋駅から徒歩5分ほどのところにあります。
銀座にありながら入りやすく、またお手軽な価格で本格的なおでんが食べられるのが魅力。
ちなみに新橋に同じ名前の店がありますが、まったく別の店なので気をつけてくださいね。
評価の高いおでんは関東風。
昆布と鰹節から取った出汁に、薄口醤油と砂糖で味付けした味の濃いおでんです。
「黒い!」との口コミもあるくらい色が濃いですが、味は絶妙。
1階がカウンター席、2階が低い仕切りのある2~4名席、個室は建物の3階に4人以上から利用できる掘りごたつ席があります。
人気メニュー
関東風の出汁は継ぎ足しながら受け継いでいる、まさに老舗の味です。
そこに入れるおでん種は基本的にお店の自家製。
はんぺん・すじ(魚)・信田巻は、江戸時代から続く日本橋のはんぺんの老舗「神茂(かんも)」から仕入れています。
コースはなく、一品料理が基本です。
おでんはもちろんのこと、おでん以外にも、刺身や、串カツなどの揚げ物などの一品料理も充実。
酒のアテになる塩辛やマグロやたこのぬた等もあります。
おでん盛り合わせ
大根や卵など定番のおでん種が一通り食べられる、おまかせのおでん盛り合わせ(1人前1,000円(税込))。
おでん種が4種類入っており、内容はそのとき次第という楽しみも。
二人で頼めば、8種類のおでんを楽しむことができます。
ここの濃い飴色に染まったおでんをじっくり味わうには最適です。
とうめし(とうふ茶めし)
この「とうめし」、メニューには載っていません。
しかし、お多幸でのシメのメニューとして常連には密かに知られているメニューです。
注文の仕方は簡単。
メニューにある「茶飯」とおでんの「豆腐」とを頼み、このおでんの豆腐を茶飯にのせて食べるのが「とうめし」です。
豆腐を崩しながら上品な茶飯を一緒に食べる「とうめし」は口コミでもたまらない!との評判です。
(参考:Syupo「銀座「お多幸銀座八丁目店」 この街で一世紀、東京を代表するおでんで一献」)
基本情報
店名 | お多幸 銀座八丁目店 |
住所 | 東京都中央区銀座8-6-19 |
営業時間 | 月~金:16:00~23:30
土・祝:16:00~22:30 |
定休日 | 日曜日、海の日、山の日、5月のゴールデンウィーク、お盆(日曜を含んだ3日間)、年末年始 |
電話番号 | 03-3571-0751 |
ホームページ | http://www.otako.co.jp/ |
食いどころBar 焚膳
「焚膳(たきぜん)」は銀座コリドー街にあるおでんダイニングバーです。
銀座駅から徒歩5分という駅近な立地にあります。
こちらのおでんは出汁をきかせつつ味はあっさりめに仕上げた関西風(京風)。
淡い色の出汁に、おでん種が映えます。
個室が多いのも嬉しいポイントです。
2名用が4つ、4名用が2つ、8名用が2つの計8つの個室があります。
人気メニュー
お店のメインであるおでん種、練り物は毎日店舗で手作りしています。
完熟トマトおでんや、奥久慈玉子のだし巻きおでんなどの変わり種も。
おでんを含むコースプランも複数あります。
そして「おでんダイニングバー」と呼ばれるだけあって、日本酒だけではなく、ワインやカクテルもそろえています。
おでんと洋酒との相性を、ぜひ試してみてください。
京風おでんの盛り合わせ
まずは何といってもここのおでんをたっぷり味わえる「京風おでんの盛り合わせ」(3点1,200円、5点1,980円(いずれも税抜))。
何が出てくるかはその時のお楽しみ。
口コミで「結構大きい」との評価の通り、ボリュームのある一品です。
ロールキャベツ
おでんのメニューの一つなのですが、とにかく大きい!“食べで”があるサイズです。
他のおでん同様、じっくりと煮込んであるので、出汁と肉の味が楽しめます。
基本情報
店名 | 食いどころBar 焚膳 (タキゼン) |
住所 | 東京都中央区銀座7-2 先銀座コリドー街117 |
営業時間 | 17:00~翌3:00 |
定休日 | 年始年末 |
電話番号 | 03-5568-6811 |
ホームページ | https://takizen.owst.jp |
銀座で個室のあるおでん屋情報まとめ
寒風のシーズンに、個室でゆっくりと温かく美味なおでんが食べられるお店を3つ、紹介しました。
おでんには出汁に加えて醤油と砂糖で濃いめに味を付けた関東風と、出汁をしっかりときかせた薄味の関西風があります。
おぐ羅、お多幸は関東風、焚膳は関西風。
その時の気分で選んで、心も温まるおでんを楽しんでください。